インバウンドもいいが、若者はもっと海外に出よう!アウトバウンドをどうにかしないといずれ日本は衰退する
2015年には、はじめて入国者数が出国者数を上回りました。
この5年で約3.5倍になっています。出国者は横ばいです。
アメリカへの留学者の状況が気になり、少し調べてみました。(アメリカ教育文化局と国際教育協会(IIE)のデータ)
日本は2億3000万人の人口に対して留学者数はわずか1.9万人
中国32.9万人とインド16.6万人とダントツ。
中国とインドの人口が13~14億人と一桁違います。
続いてサウジアラビアと韓国の6.1万人。
サウジアラビアと韓国が、人口に対して特別多い。
- サウジアラビアの人口が2900万人に対してアメリカへの留学生は6.1万人
- 韓国は5000万人に対して6.1万人
中国32.9万人、日本1.9万人、この数字どう思われますか?
「外交は友人の頭数」と誰かが言っていました。
これから10年後、20年後、日本とアメリカの友好関係が弱体化して、中国の圧倒的外圧に敗れていく、なんて事態だけは避けたいです。
日本で、入国者数が増加の一途をたどっています。
官民挙げて訪日活動を推進しているからだと言われています。
理由1 アジアに対するビザ要件の緩和
① 2013年にマレーシアやタイからの渡航者に対してビザを免除する措置
② 2014年にベトナムやインドネシア・フィリピンからの渡航者に対してビザの緩和
③ 2015年以降は、中国からの渡航者に対してビザを緩和
2017年には、アジアからの観光客は訪日外国人全体の約4分の3
理由2 円の交換レートが安い
2011年10月末に戦後最高値(75円32銭)を記録した円は2014年以降120円前後、中国元と日本円のレートを比べると、2011年当時に比べ約3分の2となっています。
理由3 外国人の利用頻度の高い、格安航空(LCC)の就航が増加
アジアを中心に現在では20以上の国と地域が羽田空港と結ばれています。
またLCC以外の大手航空会社も運賃引き下げに取り組んでおり、一層航空運賃は下がっています。運賃が安くなっているので、日本からの出国にも追い風となっているようです。
2013年「和食」がユネスコの無形文化遺産に登録されたことや、日本の食文化への関心の高まり、 アニメやゲームなど若者への人気の急増なども、日本人気の理由だと言われています。
産業、企業としても、将来の働き手不足は必至なので、事前に外国者受け入れの準備を急いでいます。見渡す限り、全て追い風が吹いている状況なのでしょう。
JTB総合研究所が発表している入出国者数のデータです。上段が出国、下段が入国です。 ご参考まで