リュクサンブール公園は『レミゼラブル』の舞台、印象派ゆかりの美術館だった 今は市民の憩いの公園

6区 カルチエ・ラタン

リュクサンブール公園はもともとは宮殿の庭に過ぎなかった

リュクサンブール宮殿』に付随するものとして造園され、この庭が拡大され続けた結果今の形になっています。

22万4500平方メートル(22.45ヘクタール)の広さを持ち、その内、現在21ヘクタールが公開されています。

一方、パリのど真ん中にあるテュイルリー庭園は少し大きくて、25.5ヘクタールです。日比谷公園が確か17万ヘクタールなのです。パリにはなにしろ広大な公園が多いことがわかります。

宮殿は、現在フランス国会の上院が置かれて、見学は可能とのことです。

でも、文書で事前に申込むか、年1回の文化財一般公開日※9月第3日曜のみとなっていて、観光で、宮殿内に入るのはちょっと難しいと思います。

リュクサンブール公園は地元の人や学生達しか見かけない

リュクサンブール公園には、若いカップル、乳母車を引いている若い女性、ただ椅子に座ってのんびりしている老夫婦、ランニングしている学生がいます。ありきたりの日常の景色があります。

ある日はウエディングドレスを着た女性も見かけましたが。。。

リュクサンブール公園は私にとって中学時代の国語の想い出

30年も前の新婚旅行で、フリーの時間を利用して、このリュクサンブール公園を訪れました。中学校の国語の授業にあった『銀の燭台』(『レミゼラブル』の一部) がきっかけでした。

「ヴァルジャンとコゼットがよく来てたリュクサンブール公園に行こう!」とかなんとか言って、私が切望してついに夢が叶ったことを思い出します。

それらしきベンチに座って、私がヴァルジャン、妻はコゼットになり切って(妻には確認してません)、しばらく座っていたことも思い出します。

2度泊まったホテルがリュクサンブール公園まで歩いて数分の場所だったので、とにかく暇を見つけては行ってました。

私たちはただただのんびりリュクサンブール公園を散歩します。パリの空気を感じられるので。

歩き疲れて、椅子に座って一休みしながら、ガイドブックを広げ、iPadで位置を確かめて「これからどうしようか。。。」と予定を考えたりもしました。

また、これだけ大きい公園です。いつも事前に調べもせず適当に歩き回っているので、行く度に新しい発見があります。テニス場とか、突然遊園地があったりと。

あのニューヨークの「自由の女神像」の原型になった、2メートルほどの「自由の女神像」もあります。 目立たないように、ひっそりと立っているので、よく見渡さないと見落とします。

最後に、印象派画家とリュクサンブール公園とのゆかりについて

公園内には『リュクサンブール美術館』があります。ここは、カイユボットのコレクションの受け入れた印象派ゆかりの美術館です。彼の多くのコレクションは、現在オルセー美術館に移転・展示されています。

印象派画家も好んで、ここリュクサンブール公園を描いています。画家に愛された公園でもありました。

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