フランスの偉人を祀るパンテオン 壁にはたくさんの絵画と彫刻 カルチエ・ラタンにあるためか人も少ないから、ゆっくり鑑賞できる
5区 カルチエ・ラタン
最初にパリに行った時、リュクサンブール公園からふっと立ち寄ったのがパンテオンです。
パンテオンは18世紀後半に教会として建設され、その後、フランスの偉人たちを祀る霊廟(墓所)になっています。
スケールとしては、幅110m、奥行き84m、高さ83m。新古典主義建築の建築作品です。
リュクサンブール公園から数分歩いて行くと、正面にどーんとドーム型の大きな建物が見えてきます。約500メートル、7~8分の距離です。
ローマ??? いやパリも、パンテオンがあります。
それからと言うもの、 必ず、リュクサンブール公園→パンテオンのパターンとなりました。
2013年は道路の右の歩道から(上の写真)、2015年は左の歩道から(下左の写真)、こんな感じです。
この柱の太さと数が多いことがわかると思います。中にも数多くの太い柱があり、この柱がパンテオンの巨大な天井を支えている。
ドームの構造はロンドンのセント・ポール大聖堂や『パリの廃兵院』(アンヴァリッド)を参考にしたそうです。
確かにアンヴァリッドとかなり似ています。
1851年、フーコーが、地球が自転していることを証明するため、公開実験を行った歴史的場所でもある。
式や理論が正しいことが分かっても、物理的に証明しないと、世の中には出ないのですね。
2012年の当時は、パンテオンの入り口すぐにフーコーの振り子が実際に置かれていました。
振り子は、ワイヤーの全長67m、おもり28kgもあります。1日を刻むよう設計されています。
オリジナルは『メチエ博物館』に保存されています。
パンテオンの奥正面には、1792年から1795年に開かれた国民公会の情景を現した像が現れる
「国民公会」とは1792年9月に設立された一院制の立法府で、約3年に渡った革命政治の中央機関です。翌年1月にはルイ16世は処刑されています。
LA CONVENTION NATIONALE の大きな文字の上には文字が小さくて写っていませんが
「VIVRE LIBRE OU MOURIR 自由に生きるか、それとも死ぬか」と書かれています。
少し中の写真を掲載します。
聖書にまつわるものからナポレオンの即位に関するものまで、壁にはたくさんの絵画と彫刻が飾られています。
パンテオンは、いつも観光客が少ないので、じっくり見て回れます。
妻は上ではパリの観光雑誌、下ではiPad、何か一生懸命見てます。上の写真は2013年、下の写真は2015年です。
パンテオンの地下に並んだ小さな部屋で、ルソー、キューリー夫人、ヴィクトル・ユーゴ―、エミール・ゾラが眠っている
フランスに功績のあった70人以上の文化人です。ナポレオンは『アンバリッド』に眠っています。
左上は入り口を入ったすぐの回廊です。左右に小部屋があり、全ての部屋の前には偉人たちを紹介するタペストリーが掛けられていました。 なぜか、写真は撮りませんでした。その他はギャラリーです。ビデオ説明もあります。
人が少なくて、空間も広いので、暑い夏でも何か肌寒ささえ感じました。高い天井、太い柱の中に、数々の彫刻や絵画が配置され、地下には多くの偉人が眠っている。こうした様々な条件が、訪れる人それぞれに、何かを感じさせているんだろうと思います。
なお、ドームの上には展望台があって、カルチェ・ラタンを始めとしたパリ左岸の眺望が見られるとのことです。でも登ってません。4回も行ったのに、登れるような入口を見かけなかったので。。。残念です。次こそ!!!
外に出ると正面にはリュクサンプール公園が見えました
さて、これからノートルダム大聖堂へ向かって歩いて行きます。
左上の写真にある教会風の建物が見えると思います。妻が「前からパンテオンを出て右のすぐ傍に、大変気になる教会がある」とのことで行った『 サン・テティエンヌ・デュ・モン教会 』です。
調べてみると、ゴシック様式とルネッサンス様式の芸術を融合した建築物として有名な教会だ、とのことでした。
右上は、このまま下って、ノートルダム大聖堂へ。下の2枚は途中にある「UNIVERSITES DE PARIS」です。