「聖なる礼拝堂」サントシャペルは2階に上がってビックリ 眩いばかりの光の世界 部屋一面のステンドグラスは素直に感動する
1区 シテ島
“Sainte chapelle”とは「聖なる礼拝堂」
ルイ9世(聖ルイあるいは聖王ルイ)が、聖遺物を納めるために1248年献堂した、ゴシック建築の教会堂です。すでにこの頃、政治と宗教、生活の中心となっていたシテ島にあり、ゴシック建築の精華と言われています。
”聖遺物“は、カトリック教会において、イエス・キリストや聖母マリアの遺品、キリストの受難に関わるもの、聖人たちの遺骸・遺品のことです。 8世紀にはもっとも重要な祭儀である「聖餐」を執り行う主祭壇の下には、聖人の遺体か、その一部が埋葬されていなくてはならないと定められていました。このため聖堂を建てるときには聖遺物の入手が不可欠となるなど、 ”聖遺物“を収集することは特別重要なことでした。
『コンシェルジュリー』とともに、カペー朝時代(8~10世紀)の王宮だった『シテ宮』の跡に建てられ、現在はパリの『パリ司法宮』(パレ・ド・ジュスティス、Le palais de justice de Paris)の一部となっています。
構造上の支えは屋外に張り出ている扶壁(ふへき)に任され、細い柱に挟まれているだけの高大な窓の全面に、ステンドグラスが五彩の光を放っています。ゴシック建築の技術によって、荷重を柱に集中させることができ、壁面を大きく取ることができるようになりました。
サント・シャペル1階の宮廷職員用の礼拝堂です。 真正面にルイ9世の像が立っています。
1階の礼拝堂は、宮廷職員用です。天井には色鮮やかな青色に剣の様な紋章が描かれ、柱やアーチの間にステンドグラスがはめ込まれています。
初めてここに来て、 1階礼拝堂のステンドグラスを見たときは
「ステンドグラスで有名と書いてあったけど、そうでもないね。」
と妻と話してました。
サント・シャペル2階は王家の礼拝堂です。 上がって、びっくり。礼拝堂内部の壁はすべてがステンドグラス。太陽の光を受け聖堂を照らす光景には驚く。
部屋一面のステンドグラスは素直に感動します。
知らないというのは悪いことばかりでないんですね。知らない分、感動します。
パリ最古のステンドグラスと言われ、15の窓ガラスには「聖書」にある創世記からキリスト復活までの物語が描かれています。物語が西北から右回りに展開しています。
律法(トーラー)の5巻となる、創世記→、出エジプト記...と続き、預言者(ネヴィイーム)8巻の内いくつか展開され、キリスト受難の聖遺物で締めくくられています。
また、ビデオに、礼拝堂内の柱に12の立像が立っているのが見えるでしょうか?
12使徒だそうです。私は、誰がだれやらわかりませんが。。。
2013年は、2階の入り口から向かって左手のステンドグラスが、全面修理中で見ることができなかったので、2015年、2年ぶりに全体を見渡したときは、やはり感動でした。
初めの写真が2013年修理中だったときのものです。その他は2015年に撮影したものです。