AI(人工知能)は、人間の知能そのもの。不確実な状況を予測して行動する。
AIは1950年代から研究が続けられて、もう60年にもなります。これまで企業も大学もAIの重要性はわかっていて研究は続けられてきました。しかし、特にハードウェアの処理能力の限界がネックとなり、なかなか現実のものとはなりませんでした。
AIを進化させた原因はたくさんあります。ハードウェアの処理能力の向上、あらゆるポイントからデータを情報として抜き出す技術など。
しかし、AIを進化させている一番重要な技術は「ディープラーニング」です。
“脳科学”が進歩し、視覚野に関する情報処理のメカニズム、要は脳の神経細胞のメカニズムをが分かってきた。
また、プログラミングではアルゴリズムの確立と習得が基本になります。
このアルゴリズムが分かり、これをコンピュータプログラムに取り入れて大きな成果を見ることができました。
AIはたくさんの例を見ることで、自ら特徴を見いだして学ぶ。人間がモノを学ぶ仕組みに近い。
囲碁や将棋では、AI同士を対戦させ、膨大な回数を対局させ、勝つための方法を学習させています。人間のように体調の調子が悪いこともないし、眠くなることも、合いきることもない。常に24時間集中して学習し続けることができます。この面では人間はAIに到底かなわない。
音声を認識したり、動きを認識したり、 感覚的な情報を扱うことができるようになって来ました。今まで出会ったことのない状況でも、認識したインプット情報と今まで蓄積した経験=結果のデータベースから判断をして行動します。不確実な状況さえ予測して行動するようになります。
今後は、視覚、聴覚だけでなく、触覚、味覚、嗅覚も重要なインプットとして実現レベルになって行くのでしょう。