ゴルフで「もったいない」は言わないで欲しい―気持ちはありがたいけど
皆さんもよく グリーン上で、「もったいない」と言う言葉を、聞くと思います。
この言葉、どう思いますか?
言っている本人は悪気など微塵もなく、励ましてくれているつもりです。
それが私にしてみると、例えば50cm、それもパーパットを外したら、「目をつぶっても入るほどやさしいのに、いい加減なパットをするから1打増えるんだ。ああ、後悔、残念。。。」と聞こえてしまいます。
私は、傾斜や芝目でラインを見て、今日の転がり具合や気を付けるポイントを注意して、パーパットならさらに集中した結果です。ラインや玉の転がりが予想と違った場合、その原因を考えようとした矢先に、この「もったいない」と言われる。
さらにショックを受けるのです。
しまいには、近いアプローチをミスったり、ドライバーでOBを連発したときも「もったない」の言葉を聞くことがあります。
辞書で「もったいない」を調べてみると 「物の価値を十分に生かしきれておらず無駄になっている」状態やそのような状態にしてしまう行為を、戒める意味で使用される」とあります。
「もったいない」は、いいかげんなプレイをしたり、林に打ち込んだボールを探さなかったり、もし使うなら、こういう場合に使う言葉だと思います。
100%の可能性があるのに、できなかった場合にも使えると思います。
でも、ゴルフで100%はないのだから、やっぱりこの言葉はおかしい。
一緒に回る人がこの「もったいない」と言ったら、「申し訳ないが、その言葉は使わないでください。」といつもお願いします。言われた人は皆さん「え。」と反応されますが、理由をお伝えするとわかっていただけます。
あのプロゴルファー・青木功選手もテレビで「もったいない」と発言されていたことがありました。青木選手は勿論プロゴルファーとして、特に人間的に、私が一番尊敬している選手です。
でも、この言葉だけは間違っていると言いたい。
「もったいない」などと言って戒める時間があるなら、入らなかった原因やこれからの対策を考えた方がよっぽどましだと思いませんか?