容姿端麗で知性に溢れた印象派女流画家-ベルト・モリゾ― 激動の時代を生き54歳の若さで急逝した

ベルト・モリゾは3大女性印象派画家のひとりと言われています。(他の二人はマリー・ブラックモン、メリー・カサット)

ベルト・モリゾは、優雅で気品があり、容姿端麗で知性に溢れた女性であったと伝えられています。

モリゾは画家として、その筆さばきと色合いは、男性の感性や視点にはない繊細さ、柔らかさと清楚さを醸し出し、白を多く使いながら明瞭な色彩とタッチで知られています。

1864年、「サロン」( サロン・ド・パリ、芸術アカデミーが審査する年に一度の公募展)で、2点の風景画が入選となり、デビューを果たします。その後、1873年まで6度サロンに出展しました。

ベルト・モリゾは、1874年から印象派展に舞台を移し、サロンと決別します。

エドゥアール・マネから強い影響を受け、11度も彼のモデルにもなっています。彼らは師弟関係以上の感情を持っていたことがいろいろと指摘されていますが、はっきりしたことはわかっていません。

ベルト・モリゾは結局、エドゥアール・マネの弟ウジェーヌ・マネと1874年に結婚し、1878年に娘ジュリーを出産します。その後も画業を続け1892年に初の個展を開催しました。生涯で800点もの作品を制作いています。

ベルト・モリゾは、1895年3月2日に、娘を看病していた時に肺炎にかかり若くして亡くなります。享年54歳でした。

私が好きな絵3枚です。

  • モリゾ夫人とその娘ポンティヨン夫人(読書)1869-70年
  • 裁縫の勉強(裁縫の稽古) ジュリーと教育係(子守) 1884年
  • ブージヴァルの庭のウジェーヌ・マネと娘(田舎にて) 1881年

1枚目は結婚前。 2枚目と3枚目は結婚後。2枚目と3枚目は、全面に光が当たり、温かい家庭の日常を描いています。 表情もずっと穏やかです。

画家、妻、母親として、生きがいと幸せを感じて生きて行ったことがわかります。

モリゾの映画を見ました↓↓↓

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