オルセー美術館は大きな2つの時計が目印-45歳で急逝した孤高の画家カイユボットが寄贈した多くの印象派絵画を観ることができる

オルセー美術館は1986年、「印象派やポスト印象派絵画のコレクションとして世界最大の美術館」として 1986年に開館しました。

1977年廃駅となったオルセー駅舎を美術館に改築したものです。中央ホールは、地下ホームの大きな屋根と吹き抜け構造をそのまま活用しています。

印象派ファンは一日中いても飽きることはないほど、印象派の巨匠が描いた傑作が膨大に貯蔵されています。

その多くの絵画はもともとはリュクサンブール宮殿の収蔵品でした。その収蔵品は、45歳でこの世を去った孤高の画家『カイユボット』が寄贈したものです。

印象派の絵画は1929年ルーヴル美術館に移され、1947年ジュ・ド・ポーム美術館に移管。しかし当時印象派の絵画が爆発的人気となり、安全上の理由で新たにオルセー美術館を建てることに決まったのです。

歩いていても、遊覧船から見上げても必ず目に留まります。 この時計はオルセー駅舎のころから100年以上電気で動いているということです。美術館の中に入ってこの窓から外を眺ることもできます。

オルセー美術館は建物の外観です。下の3枚の写真は撮影した年が違うので、イメージもバラバラですが。。。

改装前の元駅舎と今の美術家館です。天井も作りも全く同じことがわかりますね。

「オルセー美術館レストラン」の天井、大時計、3階から撮影した美術館内

オルセー美術館の建物は大きな2つの時計が目印

セーヌ川東側に建っていて、向こう岸(西岸)にはすぐ「オランジェリ―美術館」が見えます。

パリではルーヴルに次ぐスケールを誇ります。うっかり適当に廻ってるとぐったり疲れてしまうので、よくリサーチしてから行って下さい。

出入り口サイドはエスカレーター、逆サイドにはエレベーターがあります。長時間見られる方はできるだけ使った方がいいと思います。

美術館の中には、すてきなフレンチレストランがあります。

美術館の中には、ロココ調の内装と見事な天井画で覆われた1900年創業のきらびやかなフレンチレストランがあります。

その名も「オルセー美術館レストラン」です。ランチが16ユーロ、ディナーは55ユーロとフレンチにしてはリーズナブルです。

ランチコースを食べましたが、とても目にもきれいで美味しかったです。

でも、リーズナブルなフレンチ料理が気楽に食べられるとあってランチの開始時間には長い列になっています。ランチタイムが11:45~14:45なので、時間を遅らせて14時前頃いくのがいいと思います。

屋上に行って、外の空気を吸ってからまた絵を鑑賞しましょう

中ですっと絵を見ていると疲れます。屋上に行って一休みするのもいいと思います、ベンチが少し並んでいます。

真正面に、かなたにはサクレ・クール寺院が見えます。すぐ下にはセーヌ川が流れ、チェルリー公園が正面に見えます。

左から、グランパレ →プチパレ →コンコルド広場 →ルーヴル美術館と並んで見えます。

オルセー美術館に所蔵されている印象派絵画

印象派、ポスト印象派の他、今では、新古典主義、アカデミズム絵画と彫刻、写実主義、世紀末芸術、アールヌーボー、20世紀近代美術に至るまで、たくさんの絵画や彫刻が貯蔵されています。

「印象派の父」エドゥアール・マネ

左『草上の昼食』(1863年)真ん中上『オランピア』(1865年)真ん中下『笛を吹く少年』(1866年)右『すみれのブーケをつけたベルト・モリゾ』(1872年)

知性に溢れた印象派女流美人画家-ベルト・モリゾとエヴァ・ゴンザレス

ベルト・モリゾ『ゆりかご』(1872年)エヴァ・ゴンザレス『オペラのロッジ』(1874年)

印象派の父祖カミーユ・ピサロ

『白い霜、ポントワーズ』(1873年)『赤い屋根、冬の村の片隅』(1877年)『小枝を持つ少女、座る農家の娘(羊飼いの娘)』(1881年)

「ドガと言えば踊り子」エドガー・ドガ

『バビロンを建設するセミラミス』(1861年)『オペラ座のオーケストラ(フランス語版)』(1870年)『ダンス教室』(1873年-1875年)『ベレッリー一家』(1858年-1867年)『踊りの花形』(1878年)『14歳の踊り子(衣装をつけた大きな踊り子)』(1879年-1881年)

「光の画家」クロード・モネ

『庭の女たち』(1866年-1867年)『ひなげし』(1873年)『サンラザール駅』(1877年)『日傘の女(右向き)』『ルーアンの大聖堂、昼』(1892年-1893年)

『ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会』(1876年)『都会のダンス』『田舎のダンス』(1883年)『ピアノに寄る少女たち』(1892年)

カサット、バジール、シスレー、カイユボット

メアリー・カサット『母と子(指をしゃぶるアン)』(1897年)フレデリック・バジール『メリクの別荘のテラスにおける家族の集い』(1867年)シスレー『洪水と小舟』(1876年)カイユボット『床を削る人々』(1875年)

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