2019年8月「すみだ北斎美術館」へ 葛飾北斎をテーマにした数少ない美術館

2019年8月8日、すみだ北斎美術館へ行ってきました。

葛飾北斎をテーマにした美術館は、他には、信州にある「北斎館」(長野県上高井郡小布施町)だけです。

実は島根県に「葛飾北斎美術館」があったのですが、2015年に閉館してコレクションは全て「島根県立美術館」へ贈されています。

「北斎館」 は1976年に開館し、小布施が人気観光地になるきっかけにもなりました。私は小布施からほど近いところで高校生まで過ごしました。勝手に何か縁を感じています。

さて、「すみだ北斎美術館」は東京都墨田区に2016年11月22日に開館した新しい美術館です。

美術館は5月17日MOA美術館「北斎漫画と富嶽三十六景」展に行って以来、約3か月ぶりです。妙に気合が入って、北斎の絵をたっぷり3時間ほど観ました。とにかく疲れました。

北斎は現在の墨田区亀沢で生誕し、その生涯のほとんどを過ごしたとされています。総工費は約34億円が投られました。

左の写真が正面で、真ん中の細い三角形が入口です。

なんとも斬新なデザインです。

入ってチケットを買ったら、すぐエレベーターで4階に上がります。

常設展示室は、北斎をほとんどご存じない方にとってすごく分かりやすいし、子供たちも飽きることなく楽しめそうです。

真ん中の写真が4階の常設展示室です。

この美術館にはピーター・モース・コレクションが約600点あります。(1993年に都内で開催された北斎展で来日中に急逝したモースのコレクションで、遺族から約1億4500万円で墨田区に一括して譲渡)

7つのエリアで構成されています。

  1. すみだと北斎
  2. 習作の時代
  3. 宗理様式の時代
  4. 読本挿絵の時代
  5. 絵手本の時代
  6. 錦絵の時代
  7. 肉筆画の時代

各期の代表作(実物大高精細レプリカ)とエピソードを交えて、北斎の生涯を辿ることができます。

また、白黒写真を基に推定復元した絵画や、タッチパネルモニタで紹介したり、錦絵の制作工程を映像も交えて紹介するコーナーなど、驚くほどいろんな工夫が施されています。

右の写真が北斎と娘の阿栄の蝋人形です。です。非常にリアリティが高いです。

さて、企画展示室は同じ4階と階段で1つ下がった3階の2つに分かれて展示されています。

企画展示室は、「綴プロジェクト」-高精細複製画で綴るー スミソニアン協会フリーア美術館の北斎展

同館が誇る世界最大級の北斎の肉筆画コレクションの中から13点の高精細複製画を制作、これをすみだ北斎美術館が所蔵する約130点の関連作品と共に展示しています。

また、六曲一双の大作「玉川六景図」に関する詳細な研究をはじめ、肉筆画の「波濤図」と版画の「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」の波の表現を比較展示しています。

約3時間、集中力と体力の限界まで鑑賞しました。次は小布施へ行きます。

まだ新しい館内はとてもきれいです。でも大変気になることが一つ。

階の移動はエレベータだけで階段はありません。エレベーターもせいぜい6~7人。この日はお盆休み直前の平日の木曜でした。比較的空いていましたが、土日は大丈夫なのでしょうか?大変心配でした。

その後、せっかくだからと近くにある「江戸東京博物館」も行ったのですが、既に気力、体力ともにへとへとで。。。ここは広大な博物館で江戸から東京の時代をあらゆる視点、ジャンルで展開しています。見どころ満載でしたよ。特に外国人に人気ですね。

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