モンサンミッシェルからノルマンディーへ 印象派に愛されたオンフルール 対岸はモネが「印象・日の出」を描き上げたル・アーヴル

モン=サン・ミッシェルからオンフルールまでは約200km、パリとモンサンミッシェルの中間にあります。途中で休憩するにはちょうどいい距離なので、ツアーではもってこいの場所です。

オンフルールは、パリから流れるセーヌ川が大西洋に流れ込む河口にある港町です。

港に向かって、オンフルールの小道を歩きました。石畳と中世からの木組みの町並みが残っている静かな港町でした。

夕食には海の幸が出て来るとは思ってましたが、またまたバケツに入ったムール貝が出てきました。「ムール貝はバケツに入ってる」と言うのが当たり前なんですね。それとも「日本人はとにかくムール貝が大好きだ」ということか。。。

オンフルールも印象派、特にモネとゆかりのある街です。

1864年、クロード・モネ(当時24歳)とフレデリック・バジール(当時23歳)が2週間滞在しました。バジールは何不自由のない名家に生まれています。貧困にあえいでいたモネにいつも援助していたようです。しかし、1870年の普仏戦争で29歳の若さで戦死しています。

モネはこの2年後の1866年に、一人でここオンフルールに滞在し、たくさんの絵を残しています。幼いころ、オンフルールの対岸にあるル・アーヴルという港町に住んでいたので、ノルマンディー地方にはとりわけ郷愁を感じていたことでしょう。1872年、あの「印象・日の出」を描き上げた場所も、ここル・アーヴルです。

このル・アーヴルは第二次世界大戦における集中空爆で廃墟となってしまった悲劇の街です。モネが生きていたころの印象派絵画の発祥地として、多くの芸術家達を魅了してきた街並みは全て失われました。

しかし、現在は「オーギュスト・ペレによる再建都市」として、世界遺産にも登録され、近代建築や現代アートに出会える街として蘇っています。

モネのオンフルール3作品です。

  • オンフルールの雪道と二輪馬車
  • オンフルールのバヴォール街
  • オンフルールのセーヌの河口(1865年のサロンに入選)
  • 港をバックに
  • 印象派の絵が貼られた古い家をバックに
  • メリーゴーランドがありました

夕食を済ませ、一路パリに向かい、ピラミッドに着いたのは夜の11時近く。ホテルに帰り着いたのは11時をゆうに回っていました。

朝7時半にホテルを出てから16時間、長い1日でした。

モンサンミッシェル、そしてオンフルールは一生の思い出となりました。

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