ジャンヌ・ダルクがフランスを勝利に導いた場所オルレアン ナチスも物流運搬に使うなど、常に戦略的要所だった
オルレアンは、中世ではパリ、ルーアンとともに、フランスでもっとも豊かな都市でした。
パリの約130km南西に位置し、常にロワール流域の戦略的要所でした。ロワール川が最も北側に曲がる地点で、パリに近接していたためです。
第二次世界大戦中も、ナチスがこの地位的利点に目を付けて、オルレアン駅を物流運搬上のハブ駅として使っています。
オルレアン市民にとって、ジャンヌ・ダルクは今でも特別な存在
1428年10月イングランドは4,000を超える軍勢で、戦略的要所オルレアンを包囲します。
絶対絶命の中、1429年5月8日ジャンヌ・ダルクがオルレアンに入り、この町を解放し、オルレアンはかつての繁栄を取り戻します。
オルレアンにとってジャンヌ・ダルクの存在は特別です。オルレアン市民はジャンヌ・ダルクを『オルレアンの乙女』と呼び、市内に家を提供し、ジャンヌが捕らえられた時には市民が身代金を寄付しています。
百年戦争(イングランドとフランスの両国が、フランス王座とその領地を巡った戦争)の時代です。それまで混とんとしていた王位の争いは、この百年戦争を経て、イングランドとフランスは完全に別の国になります。
下のサイトで、この辺の歴史を簡単に説明しています。
パリからオルレアンへのアクセスは簡単です
電車のチケットはフランス国鉄SNCFのサイトから簡単に予約できるので、事前に予約された方がいいと思います。
13区にあるオステルリッツ駅からアンテルシテ(Intercités)という直行列車に乗り、約1時間10分でオルレアン駅に着きます。
オステルリッツ駅はパリの中心から約30分、駅の位置も分かりやすく、駅自体小さいので迷うことはないと思います。
私たちは出足が遅いので、12時半ごろの電車で行きました。チケットは当日、オステルリッツ駅で買いましたが、結構予約で埋まっていて1時間ほど待つことになりました。
下の写真は左上から時計回りで
- オステルリッツ駅の待合室 至る所にスマホの電源を補充できます。
- 列車の出発時刻が掲示板に表示されます オルレアン行は上から2つ目です。
- 電車の中、普通の車両ですが、椅子はでかい。 珍しく妻がパリの観光本を読んでました。
- オルレアンまでの車窓 ヨーロッパはどこも都市を少し離れると、こんな田園地帯が広がります。
オルレアンの駅を出ると目の前が目抜き通り。よく調べて行きましょう。
オルレアン駅の改札を出たら、ショッピングセンターの出口を目指しましょう。
オルレアンの駅は新しく改装されて、実は分かりにくい。そんなことも知らずに、駅をひょっこり出てしまったので、目抜き通りを通らず、裏通りをずっと歩くことになりました。
まあ、これはこれで風情を知れて、よかったのですが。。。
下の写真は左から
- さて、ジャンヌの街を歩いて、サント・クロワ大聖堂へ向かいます!!
- 裏道でも結構な観光客が大聖堂に向かって歩き出していました。私たちと同じでルートをよくわかってなかった方がたくさんいました。
- 大聖堂に近づくと、道にはジャンヌダルクの絵が彫られた金属製のスタッドが、点々と埋め込まれています。これは横断歩道の印だそうですが、あまり役には立っておりません。
次はサント・クロア大聖堂です。