パレ・ロワイヤルからフランス革命は始まった 今はモダンアートで市民憩いの場
パレ・ロワイヤルは太陽王ルイ14世が幼少期に過ごした場所として、またフランス革命が始まった場所としても有名です。
パレ・ロワイヤルは日本語で「王宮」です。
1632年宰相リシュリュー公の命で、ルーブル宮近くに自身の住居およびアカデミー・フランセーズ(フランス学士院を構成する5つのアカデミーで最古の国立学術団体)創設のための本拠として建設しました。内部には約 600人収容の劇場が造られました。
翌年、宰相は亡くなり、ルイ 13世にこの建物を寄贈し,以来パレ・ロワイヤルと呼ばれます。
その後庭園の周りに3方を囲むこの字型の回廊と住宅を造り、商人たちに貸し出し、商店街が作られました。開放された一階にはレストランや商店が並び、中庭にはカフェやブティックや賭博場が集結してアミューズメントパークになります。これが、現在の形となっています。
一方、警察の立ち入りを禁じたので、革命家のたまり場となりました。
1789年7月12日、王政に不満を持つ民衆に向けて、カミーユ・デムーランが「諸君、武器を取れ」と演説した場所ともなりました。
その翌日バスチーユ監獄襲撃事件が起こり、フランス革命へと発展します。
現在は、上院議場および文化省の建物として使われ、現代美術の芸術家、ダニエル・ビュランによる白黒のストライプの260本の円柱が置かれた中庭は広場として開放されています。
パレ・ロワイヤルは、2018年に泊まったホテルから距離にして100メートルもなかったので、ほぼ毎日通ってました。
回廊の1階にある並はカフェ、アンティークショップなどを散歩しながら覗いたり、公園のベンチに座って中央の噴水を見たりしてました。
『パレ・ロワイヤル』の庭にあるテーブルの上にあったリンゴや紙袋などのオブジェには驚きます。
そういえば、何人かの若者がコインを円柱に投げて、その円柱の上に乗せようとしてました。
私も「乗れば幸運がある」のだとばかりコインを投げてみましたが、簡単に乗るわけもなく。。。