セーヌ川クルーズ、高額なディナーは要らない。息つく暇もなく歴史建造物が次々に現れる

やはり、パリの魅力のひとつがセーヌ川だと思います。

朝から夜まで、たくさんのクルーズ船が行きかいます。両岸には観光名所が並びます。昼と夜でガラッと景色も変わります。船内にはフランスの音楽が流れます。夜はディナーを楽しんだり、カクテルパーティもしています。。。

私がセーヌ川にひときわ魅力を感じるのは特別、川が好きな人間だからなんです。

これはつい最近のことです。ある日妻に「引っ越すところはいつも川沿いだね。」と言ったら、「え、あなたが川が好きだからよ。」と言われて今さらハッとしました。うすうすわかってはいましたが。。。

生まれ故郷は千曲川、結婚して多摩川、どちらも歩いて1分以内にありました。今は鶴見川沿いで暮らしています。何と60年の人生で、50年以上川沿いに暮しているんです。

やはり幼少時から18年住んだ環境は、体に刻み込まれるのかもしれません。

さて、セーヌ川クルーズですが、約60分、息つく暇もないほど、歴史建造物が次々に現れます。

価格がお手ごろで観光客に人気のある3つのセーヌ川クルーズ

バトー・ムッシュ → 日本語サイト

バトー・パリジャン  →公式サイト(英語版)

ヴデット・デゥ・ボン・ヌフ  →公式サイト(英語版)

最後の方で、簡単にご紹介します。

セーヌ川クルーズ、片道約6.5キロメートルの間に、歴史的建造物がひしめき建っている。

ある程度市内を回って、建造物の位置や形が分かっていると一層楽しめると思います。往復するので2回楽しめます。

クルーズ船の巡回コースは3つともほぼ同じです。

バトー・ムッシュは一番距離が長くて、シテ島の隣りサン・ルイ島の先で折り返し、エッフェル塔を通過して1.5キロメートルほど先にある自由の女神像の先で折り返します。距離にして片道6.5キロメートル、往復で13キロメートルとなります。

バトー・パリジャンヴデット・デゥ・ボン・ヌフは、 自由の女神像までは行かずエッフェル塔で折り返すので、往復で2キロメートルほど短いと思います。

エッフェル塔からノートルダム大聖堂方向の場合はこんな感じです。

自由の女神像 → エッフェル塔(右) → シャイヨ宮(左) → グラン・パレ(左) → ブルボン宮(右) → オルセー美術館(右) → ルーヴル美術館(左) → コンシェルジュリー(左) → ノートルダム大聖堂(左) → パリ市庁舎(左)

セーヌ川クルーズ、10以上あるいろんな橋をくぐって行く

主要な橋は、①グルネル橋 →②イエナ橋 →③アルマ橋 →④アレクサンドル3世橋 →④コンコルド橋 →⑤ロワイヤル橋 →⑥ボン・デザール橋 →⑦ボン・ヌフ →⑧シュリー橋

①グルネル橋バトー・ムッシュの折り返し地点です。『自由の女神像』バトー・ムッシュに乗らないと見れない

有名なニューヨークにある『自由の女神像』は、アメリカ合衆国の独立100周年を記念してフランスより贈呈され、1886年に完成したものです。今ではアメリカ合衆国の自由と民主主義の象徴となっています。

パリにあるこの『自由の女神像』は、パリに住むアメリカ人たちが返礼として、フランス革命100周年を記念して贈ったものです。1889年に除幕式が行われました。左腕に抱える銘板には、バスティーユ牢獄襲撃が起きた1789年7月14日の日付が刻まれています。

市民革命によって、新しい国家が出来たという意味で、フランスとアメリカはとてもよく似ている国だと思います。

②イエナ橋: 右を見れば『エッフェル塔』、左を見れば『シャイヨ宮

『エッフェル塔』の足下にあり、セーヌ川を挟んだ対岸には『トロカデロ庭園』と『シャイヨ宮』があります。

バトー・パリジャンの乗り場であり折り返し地点です。ヴデット・デゥ・ボン・ヌフもここで折り返します。

③アルマ橋バトー・ムッシュの乗り場です。

1997年8月31日、ダイアナ元英国皇太子妃が事故死したのはこの橋の近くでした。

事故から15年後の2012年にこの橋を渡ったときに、東の岸にはダイアナ妃の遺影とともに、たくさんの花が手向けられていました。歩いていたら突然一面に花束に出くわして驚いたこと、よく覚えています。

④アレクサンドル3世橋:右を見れば『アンバリッド』、左を見れば『グラン・パレ

この橋はフランス大統領サディ・カルノーとロシア皇帝アレクサンドル3世の間に結ばれた友好の証として、ニコライ2世が1900年のパリ万国博覧会にあわせてパリ市に寄贈したものです。

『アンヴァリッド』広場と『グラン・パレ』、『プティ・パレ』の間を結ぶように建設されました。

アールヌーボ様式の街灯と金色に輝く巨大なペガサスの銅像は一目でわかります。夜見ると辺り一面がものすごい明るい光で照らされています。

⑤コンコルド橋:右には『ブルボン宮』。幅も広く、他の端に比べ圧倒的に交通量が多い

ロワイヤル橋:右には『オルセー美術館』、先に『ルーヴル美術館』が見え始めました。

ルーヴル美術館』はこの橋から2つ先のボン・デザール橋まで続きます。

船上から『ルーヴル美術館』を見ると、とにかくその大きさと長さがわかります。

⑦ポン・ヌフ:シテ島の上を横断し、左手に『コンシェルジュリー

ポン・ヌフは「当時”一番新しい”の意味、今はパリに現存する最古の橋」としても有名、名前の通り、ヴデット・デゥ・ポン・ヌフの乗り場もあります。

⑧シュリー橋サン・ルイ島の先、3つともこの先で折り返し。

どうですか?約1時間の旅ですが、5分間隔で橋をくぐりながら、歴史建造物が次から次に現れて、行きつく暇がないことがお分かりいただけると思います。

セーヌ川クルーズ、朝10時から夜10時頃まで約12時間、45分から60分間隔で運航している

クルーズ船の運営時間は季節によって多少違いますが、どれも朝の10時から夜の10時、11時頃まで30分から60分間隔で運航しているので、待ち時間もそんなになく、気分次第でさっと行ってすぐ乗り込めるのがいいところです。

何しろ、歩き疲れたりしたときは一番です。

セーヌ川クルーズ、料金はどれも、乗船料が14~15ユーロ、ランチが60ユーロ~、ディナーが70ユーロ~

ランチやディナーで乗る場合、バトー・パリジャンはテーブルの位置、両端と真ん中、船首に近いかなどでだいぶ違います。

私は食事をとっていないのでわかりませんが、値段は高いと思います。2人で乗ればランチで2万円、ディナーだとアルコールも入るので優に3万円以上にはなってしまうと思います。

食事などせず上を見上げて建造物や橋を観てるだけで、あっという間に終わります。建造物をじっくり見るためにも、高い食事は要らないと思います。

バトー・ムッシュ シャンゼリゼ通りから3本の大通りが集まるアルマ橋の下にある

アルマ橋近辺は有名な観光スポットがありませんが、シャンゼリゼ通りから歩いて行けます。3本の大通りが集中します。

岸には、団体ツアー向けに大型バスが10台ほど乗り入れできるようになっています。

個人で行く場合は注意が必要です。私が乗ったときは見事にアジアのある国の団体ツアーとぶつかってしまい。。。。

バトー・パリジャン  バトー・ムッシュとは反対岸の西岸、エッフェル塔の真下

バトー・パリジャンはイエナ橋で折り返すので、バトー・ムッシュと比べると若干距離は短い。

エッフェル塔に登った後に行くと、改めてエッフェル塔を観ることができていいのかも知れません。

最後は③ヴデット・デゥ・ボン・ヌフ 名前の通りシテ島のボン・ヌフの足元にある

乗り場は観光の中心、シテ島にあるので、ノートルダム大聖堂やコンシェルジュリー、カルチェ・ラタンで食事や買い物をした次いでに行くといいと思います。

小型船なので、一番気楽に乗れます。隣には軽食のショップがあるので、私たちはいつも通りビールとパンを買って、ランチしながら楽しみました。

若い女性、おそらく大学生のアルバイトだと思います。解説してくれていました。言葉に何度も詰まりながら、一生懸命。。。研修中だったようです。将来、パリで観光の会社に入るのかな。

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