2019年7月10日 ようやく、ノートルダム大聖堂の再建計画の方針が決まった
7月10日、マクロン大統領がノートルダム大聖堂を焼失前と同じデザインによる再建計画を承認したと報道されました。
19世紀半ばに建造した尖塔はもともと近代的な雰囲気でした。マクロン大統領もこの歴史に倣い「現代風な」雰囲気を加えようと考えていたようですが、「これまでと同じデザインで行く」と決め、再建方法をめぐる議論に終止符を打ちました。
新たなデザインを公募し、各国の建築家が様々な提案をしていました。 ガラスの尖塔や屋上庭園といった案も挙がっていたようです。しかし、これには世論調査でも多くのフランス人が否定的でした。最終的には「工期が遅れる可能性がある」ことを理由に、方針が変更されました。丸く収まったようです。
さて、これから、新型コロナウイルス流行の逆風の中、2024年のパリオリンピックに間に合うよう再建を目指します。
AFPBB Newsによれば「複雑な木製の構造を持つ屋根部分について、焼損前と同じようなものに復元することを目指し、多国籍の大工や職人で構成されるグループが作業に当たっている」とのことです。全員がボランティアだそうです。技術的に相当困難な建総物だということがわかります。
2024年に再建されれば、6年ぶりのパリ訪問が叶います。しばらく状況を見守っていきたいと思います。