ハレクラニ 一度泊まったら他のホテルには泊まれない

「ハワイへ行くなら、ハレクラニ」と決めています。と言ってもまだ3回ですが。。。

コロナ禍によって1年半休館し、満を持して2021年10月1日リニューアル・オープン

ハレクラニのホームページに「2021年10月1日に再オープンの運び(2021/7/9)」と案内が出ています。

再オープンは、これまで2021年夏 →2021年4月1日 →2021年10月1日と2度変更されています。

まず、2020年3⽉26⽇(木)に、新型コロナウイルス拡散防⽌措置に準拠して、休館に入り、2020年7月16日に一時閉鎖、改修工事に伴いホテルの営業再開は2021年の夏とのお知らせを出しました。

その後、2020年12月4日に、「営業再開は2021年4月1日」との発表があり、当初の予定より再開をかなり早めていました。このときのサイトの予約状況を見ると、宿泊日が8月21日以降で表示されていた。4月~8月までは休業期間の予約者を優先してアサインしようとしていたと思います。

また、「私たちからお客様へのお約束 ハレクラニヘルス」のメッセージでは「今般のグローバルパンデミックを受け、ハレクラニファミリーの健康と安全のため、私どもでは、清掃と衛生に関するすべての基準や手順の見直しと強化を行いました。」と書かれていました。

そのプログラムの中身がすごいです。お荷物は希望によりチェックイン、チェックアウトで消毒、ロビー、エレベーター、ホスピタリティルーム、フィットネススタジオ、プール、化粧室、レストラン、ベーカリーは1時間ごとに入念な清掃と消毒、客室に至っては、前後のお客のチェックアウトとチェックインの感覚は最低24時間設定との徹底ぶりです。1泊分は空くことになります。あるいは「お部屋割りはソーシャルディスタンスに配慮」とあるので1部屋開けてローテーションするのかもしれません。いずれにせよ、宿泊者は50%になるのは間違いないでしょう。

「今年10月1日のオープンでどんな改善とサービス」が提供されるのか、驚きをもって待ちたいと思います。でもコロナ過の終息には程遠いので、通常に旅行するのはまだまだ先のことになるでしょう。

ハレクラニの概要

約2万平米の敷地に、5棟の建物、客室数は453

土地や建物は三井不動産の所有

高級ホテルグループ「ザ・リーディングホテルズ・オブ・ザ・ワールド」、および「帝国ホテル」のメンバー

これまで、トラベル&レジャー誌の『World’s Best 2005』をはじめ、多くの賞を受賞

モビル・トラベル・ガイドの四つ星、及びアメリカ自動車協会(AAA)の4ダイアモンズという格付け

ハレクラニは2017年に創業100周年という節目を迎えた

ハレクラニは2017年に創業100周年という節目を迎えた

1883年 ハレクラニの原点は2階建てのビーチハウス

この癒し、ホスピタリティーとも言うのでしょうか。これは成り立ちそのものです。

遡ること約140年前、1883年、ロバート・ルワーズという方が、この場所に2階建てのビーチハウスを建てました。この家では多くの漁師がお世話になっていたようです。既にこの頃、彼らはここを「ハレクラニ(天国にふさわしい館)」と呼んでいました。

24年後の1907年、長期滞在者向けのホテルとしてオープンし、本館とバンガロー5棟のに増築します。

1917年 「ハレクラニ」の名でホテルとして開館

そして、1917年に、このホテルを引き継いだクリフォード・キンバル氏が「ハレクラニ」と命名し、正式に「ハレクラニ」ホテルがスタートします。ホテルのホームページには「1930年代には大型客船で富裕層がバカンスに訪れ、なかにはスタッフや車まで伴ったという逸話がある。。。」と書かれています。

世界恐慌、第2次世界大戦など数々の歴史を乗り越えて、世界の著名人が宿泊する一流ホテルとなって行きます。

1984年 新生ハレクラニとしてスタート

1981年に三井不動産が買い取り、新生ハレクラニとして1984年にオープンします。シンボルとなったカトレアのプールはこの時作られたものです。

天国にふさわしい館」と呼ばれる。「なるほど!」と思う

ハレクラニの魅力とは、一言でいうと「居心地の良さ」です。

実際にホテルの中に足を踏み入れると、この雰囲気を感じます。泊まってみると「そういうことか。」と実感されるのではないでしょうか。

一歩足を踏み入れて感じるのはその静けさ。ワイキキの中心にいることを忘れます。毎日、遊んでくたくたになって帰って来ても、ワイキキの街の喧騒から一気に解放され、心身ともにリラックスさせてくれます。

ロビーがオープンエアのつくりになっているので、心地よい風の通り道になっています。また館内全体が広く見渡せ、全体が風が吹き抜ける構造です。また、ロビーから廊下、建物すべて白が基調になっていることも、涼しさを増長させます。おまけに、ホテル内ではすれ違う人も少ない。賑やかな場所はレストランとプールだけ。でもここでさえ、騒がしく感じたことはありません。毎日満室なのになぜか不思議です。小さな子連れのファミリー層が少ないからかもしれません。

ハレクラニに着いたら、ホスピタリティスイート

日本からは午前に到着することが多いと思います。

まず受付を済ませ、2階のホスピタリティースイート・ルームへ行きましょう。部屋に入るまでくつろげるウェイティング・ルームです。

真ん中に受付があり、右側にはソファーやシャワールーム、ロッカー、左側は「ビジネスセンター」としてデスク、パソコン、コピー機など置かれています。コーヒー、ジュース、お水などはセルフサービスになっています。

利用時間 7:00~22:00

一部屋1泊10万円 清水の舞台から飛び降りる覚悟が必要

通常の部屋で$615~$1,135、1ドル110円で計算するとざっと1泊1部屋約10万円、4泊で40万円

部屋の広さはすべて48㎡。部屋からの海の眺めの良さで差をつけているだけです。

部屋は白を基調としていてとても清潔感に溢れています。シャワールーム、トイレ、ハンガー、どれも使い勝手がよくできています。

唯一足りないのはウォシュレットぐらいです。コロナ禍による1年半の休業でリニューアルしているので、もしかしたら全室ウォシュレットが付くかもしれません。

泊まった部屋は3つ。ひとつずつグレードアップして来ました。

  • 2009年はオーシャンビュー(3階)
  • 2011年はオーシャンフロント(4階)
  • 2016年はダイヤモンドヘッド・オーシャンフロント(17階)

ダイヤモンドヘッド・オーシャンフロント以上を求めると、ここからは手が出ないスイート・ルームになります。

67㎡から始まり、ロイヤルスイートは378㎡、1泊$8,000ドル、約100万円となります。参考まで。

17階の部屋からの眺望はすごい

3度目は高層階を希望して最上階の17階に泊まることができて大満足でした。

初日にベランダ(ラナイ)で撮った写真です。一面海、海。。。→下を見下ろす。→妻が、ダイヤモンド・ヘッドと海を見ながら、ハワイのビールをクイット! 満喫しています。

宿泊者限定のプールサイドカトレアのプール、そしてプライベートビーチ

プールサイドでゆったりし、気が向いたら目の前のビーチへ

真っ白なチェアーと淡いベージュ色のパラソルのセットが約100個置かれています。プールサイドを囲むように40個、敷き詰められた芝生に60個です。

まずは席の場所をきめて、スタッフの方にタオルセットをしてもらいます。タオルももらえます。スタッフは気づいたら何も言わなくても来てくれます。チェックは部屋番号とサインをするだけなので楽ちんです。

心地よい風が時折ふいて、チェアーに横たわりながら、波の音を聞いて、ビールをいただいて、何時間でも居られます。行きの飛行機でもお見かけした40代ぐらいのご夫婦もいて、彼らはずっと本を読んでました。優雅ですね。

カトレアのプール 長径25m,短径14m,深さ1m~1.5mの楕円形の温水プール

ハレクラニのシンボルとしてあまりにも有名です。カトレアは中南米原産の、肉厚の葉とバルブと呼ばれるやや太った茎をもつ洋ランです。

イタリアから番号の付けられた120万個のガラスタイルを取り寄せ、モザイク状にプールの底に貼り付け、大輪の蘭(オーキッド)の花を表現したものです。プールで泳いでいる人はあまり見かけませんが。。。

プライベートビーチ ホテルの目の前には小さな小さなビーチ

この場所は、ハワイ語で「カヴェヘヴェヘ」と呼ばれる癒やしの水が湧き出て、海の水が混ざり合いエメラルドグリーンになると言われます。

ビーチの出入口は部屋のカードキーをかざすとキーが解除されて扉が開きます。ビーチから戻って、扉を入るとすぐそこにシャワーがあり、砂だらけの足を洗えるのですごく便利でした。

朝食はオープンエアの「ハウス ウィズアウト ア キー」と「オーキッズ」へ

どちらも、はっきり言って、朝食も高いです。大人$36、子ども(12歳未満)$18です。これに、州税とチップが加わります。朝からビールだ~。だと夫婦二人で1万円をあっさり超えます。

オープンエアの「ハウス ウィズアウト ア キー」

何はともあれ、ここで朝食を済ませてその日が始まります。椅子に座ると「ハレクラニに来たなー」と実感して、気分も高まります。

ブッフェスタイルで、メニューはふんだんにあります。卵料理をその場で調理してくれたり、何も言うことはありません。値段だけは問題ですが。

2016年に行った時に、ウェイトレスの方が話しかけてきました。「今年の8月、前にあるキアヴェの木が、早朝ひっそりと地面に倒れたんです。ハレクラニと共に100年以上成長してきた木が終わりを告げました。とても悲しい。。。」と。

レストランの海側にあるこの木が植樹されたのは1887年。約130歳の大樹。ハレクラニにとっては大きな事件でした。しかし、びっくりします。倒れはしたものの、今ではすくすくと新しい枝と芽を出しています。ホテルはこの状態で大事に管理して行くそうです。ウェイトレスの方はさぞや喜んでいるでしょう。「僕は3年以内にもう一度来るからね。」と話したのですが、もう5年経ってしまいました。。。

落ち着いて、朝食タイムを楽しみたいなら「オーキッズ

朝食のセットメニューはアメリカン、和朝食、ベジタリアン向けの3種類あります。私たちはアメリカンです。と言ってもここで食べたのは2回だけですが。ジュースやフルーツ、パン、飲み物、卵料理、トマトやポテト、ベーコンなど、こちらも料金は36ドルです。パンはもちろん、卵料理も2種類から選べます。

和朝食もあります。ご飯又は粥、味噌汁、焼き魚・煮物・卵焼き・海苔、そしてフルーツが付きます。

2016年は、午前中にホテルに着いてすぐに「ハウス ウィズアウト ア キー」でランチしました。座ったテーブルにはやっぱりお決まりのハワイのビールです。そこから右にカメラを移動していくと、真ん中の写真がこの年の夏に倒れたキアヴェの木。さらにその右は「オーキッズ」が見えます。それにしても、着いたそばからビールとは。。。

2011年(左)と2016年(右)の「オーキッズ」の朝食です。目の前が海です。こんな幸せなモーニングタイムはないですね。

特別な時間を過ごすなら、フレンチレストラン「ラメール」

アメリカ自動車協会(AAA)による最高の格付けであるファイブダイアモンドを、ハワイで最も長く獲得し続け、一流のホテルやレストランを厳格に格付けすることで知られる“フォーブス・トラベルガイド”でも最高位にあたる5つ星をハワイで唯一受賞しているレストランです。子供は8歳以上。

その他、ゆっくり午後の時間を楽しみたいなら「ベランダ」、夕食の後は極上のカクテルが飲める「ルワーズ ラウンジ」もあります。

エンターテイメントショー 「サンセットフラ」を鑑賞しながらのディナー

夕食も「ハウス ウィズアウト ア キー」で、毎回「サンセットフラ」を鑑賞しながらディナーを楽しみます。

17階から下を望むと、「サンセットフラ」の最中でした。

夕食をとりながら。。。 最後の30秒、こんな感じです。

夕食で、「サンドウィッチ(ジョイズスペシャル)」と「コナ産オマール海老のグリル」を注文しました。サンドイッチはカニのほぐした身とアボカドが入っていてとても美味しいです。妻が「二人でシェアしたい」と言ったら、こころよく分けて持ってきてくれました。当然こちらも美味しかったです。半身で丁度よい大きさ。この2つで約100ドルぐらいだったと思います。うーん。サイドやビール、ワインを飲むと。。。帰ってから節制です。

「ハレクラニ ブティック」ハレクラニオリジナルのグッズが豊富に揃う

ハレクラニ・ブティック
日用雑貨から雑誌、お土産、ハレクラニオリジナルのリゾートウェア、ロゴグッズなどを取り揃えています。
営業時間 8:00~21:00

2016年に、夜中に急におなかが痛み出して、ひっきりなしにトイレに駆け込むことになりました。翌日の夕刻前まで強烈な痛に見舞われました。痛みが消えないので、ここの薬局で薬を買いました。色がピンクだったので「これ大丈夫か?」と思ったのですが、それがめっぽう効きました。いやー、助かりました。薬の残りは日本でしばらく使い、勿論、一発効果でした。飲食は夫婦でシェアしています。妻は要らって元気なので、結局、腹痛の原因は分からずじまいでした。


ジョージ・ジェンセン
卓越したクラフトマンシップと、時を経ても美しいデザインを継ぐ、高級磁器や銀製品のライフスタイルプロダクトを取りそろえております。
営業時間 9:00~21:00


ヒルドガンド宝飾店
1873年創業、高いクオリティと斬新なデザインのオリジナルジュエリーは世界中の愛好家を魅了しています。
営業時間 9:00~22:00

喫煙スペース

ハレクラニは全館禁煙になっています。欧米のホテルはどこも全館禁煙です。たいてい、ホテルの入り口に灰皿が置かれてます。

ハレクラニにも一か所だけ喫煙場所があります。以前はカリア通り沿いの滝に隣接するゲートハウスの滝の両脇に、陶器製灰皿が置かれていました。

2016年は灰皿が中に移動して、ベンチも2つありました。こうなると、そうです。毎日、同じ人と何度も顔を合わせることになります。私と同じぐらいの歳のおじさんと話をするようになり、どうやら息子さんがハレクラニで挙式を挙げるということでした。なんとも羨ましいことか。。。

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