モンマルトルの文化史を教えてくれるモンマルトル美術館(博物館)は、ルノワール、ロートレック、タンギー爺さんも住んでいた邸宅だった

サクレ・クール寺院から程近くには、「モンマルトル美術館」があります。「博物館」とも言います。

サクレ・クール寺院やテルトル広場から250メートル、歩いて3分ほどです。

ひっそりと佇む小さな美術館です。周辺にはパリで唯一のブドウ畑も広がっています。

私たちは道がよくわからずかなり迷って、通りがかりのお婆さんに道を聴くなど、たどり着くまですごく時間がかかりました。このお婆さんがすごく親切で、途中まで一緒に歩いて案内してくれました。申し訳なくて。。。よく調べて行けばよかったなーと。

4つのカテゴリーから、モンマルトルの歴史を私たちに教えてくれます。常設展は主に カフェの看板や酒場の看板、カフェのメニュー、ムーラン・ルージュのポスターなど

  • 「大修道院や雑木林、採石場、風車のあったかつてのモンマルトルの風景」
  • 「パリ・コミューンとサクレ・クール寺院の建設の歴史」
  • 「ムーラン・ルージュに代表されるキャバレーの全盛」
  • 「ボヘミアンの芸術家たちについて」

「モンマルトル美術館」は1960年に、モンマルトルの丘で最も古い邸宅の敷地に設立されました。

しかし、その後経営難から閉館の危機に陥ります。2011年、再建を目指して18世紀に建てられた隣の邸宅の所有者、パリ市と契約を締結し、1,200万ユーロをかけてこの邸宅を改修し、改修工事を終えたのは、たまたま私たちが行った2012年ということです。

ルノワール、 *ロートレックモーリス・ユトリロなどがこの場所にアトリエを構え、ゴッホの『タンギー爺さん』で知られる画商ジュリアン・フランソワ・タンギーもこの邸宅に住んでいたことがあります。

ルノワールは印象派画家のサイトで紹介しています。是非ご覧ください。↓

タンギー爺さん』はこちら↓

*ロートレック(1864-1901):後期印象派と言われ、明るい色のチョークで下書きし、その上に絵具を塗るといった独自の世界を追求し、ムーラン・ルージュなどナイトクラブのポスターは、大変人気を博しました。

ロートレック、「レ・ザンバサドゥールのアリスティード・ビルアン」(1892)、「ディヴァン・ジャポネ」(1892)

ルノワールがここで描いた絵画に基づいて設計された「ルノワールの庭」があり、2014年にはユトリロのアトリエも再現されたそうです。(私は見ていません)

またここでちょっとした事件がありました。

テルトル広場で買った絵やお土産が入った袋をトイレに忘れたのです。妻が僕も見るなり「あれ、どうした?」と。すぐやばいと思いトイレに戻ったのですが何もなく。。。受付に行って忘れたことを話すと「荷物は何色でしたか?」。「あちゃ、。。。。」色を覚えてない。適当に「水色、いや緑。。。」などとあいまいなことを言ってたら、「これで間違いないですか?」と言って、返してくれました。ほっと。

美術館のすぐ側にはモンマルトルのブドウ畑があります。毎年10月にはブドウとワインの収穫を祝う、モンマルトルのぶどう収穫祭がこちらで開催されます。

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